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看護専門学校の推薦入試で頻出なのが小論文試験と面接試験です。これらの試験は学科試験と違って「正解」になるものが分かりにくく、個人では対策が難しい試験でもあります。
この記事では、そんな小論文試験と面接試験のポイントや対策を具体的に紹介しています。推薦入試で悩んでいるのなら、ぜひ参考にしてみてください。
まずは看護専門学校推薦入試の流れを知ろう
小論文と面接の対策に入る前に、そもそも看護専門学校の推薦入試の流れを確認しておきましょう。
推薦入試には、公募推薦や指定校推薦などに分類されていますが、まずはどの推薦入試でも学園長からの推薦を受ける必要があります。その上で、看護学校側が求める評定などの基準をクリアする必要があります。
当然ですが、看護学校の基準をクリアしないことには、推薦入試を受けることすらできません。この基準は学校によってさまざまなので、早いうちに確認しておきましょう。
基準をクリアしているのなら、求められる書類を提出して受験を申し込むことになります。このとき、志望理由書や自己推薦書といった書類を出す場合もあります。このような書類は面接に活かされることになりますので注意が必要です。
申し込みが終わり、期日になればいよいよ入試本番になります。推薦入試は主に学科試験、小論文試験、面接試験のうちいずれかを組み合わせたものになります。学科試験や小論文試験は学校によって存在しないこともありますが、面接試験はほとんどの学校が採用しています。
看護・医療受験サクセス
<看護専門学校推薦入試 合格体験談>
福岡県 K.Kさん
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小論文試験の対策
それでは、推薦入試で頻出となる小論文試験の対策を見ていきましょう。
看護専門学校の小論文試験では、大きく分けて次の3つが存在します。
- 課題テーマ型……指定されたテーマに対し、自分の考えを書く。
- 課題文読解型……文章を読み、その内容について書く。
- 資料分析型……資料やデータの内容を分析して書く。
なお、最も頻出なのは課題テーマ型になります。
これらの小論文を書くためには何を考えればよいのでしょうか。
小論文で問われるもの
小論文の対策を考えるために、まずは「なぜ看護専門学校は小論文試験を出すのか」ということを考えてみましょう。
看護学校の入試は、看護師にふさわしい学生を選ぶための試験です。つまり、小論文は看護師に必要な能力があるかどうかを確認するための試験ということになります。
それでは、小論文でどのような能力を測っているかというと、
- 自分の考えを正しく伝えられるか
- 看護について興味関心があるのか
- 事実を正しく認識できているか
これらの能力を看護学校は測っているのです。
なので、小論文で必要なのは、「正しい文章を書けるか」「看護について正しく学べているか」ということだと分かります。
小論文の頻出テーマ
小論文のテーマは幅広く、学校によって様々です。その中でもよく出てくるテーマを5つに分けて見ていきましょう。
看護・医療
「看護師に必要な能力は何か」「臓器移植について考えを述べよ」といった、直接看護や医療に関するテーマです。
最もよく取りあげられますし、他のテーマと複合的に出題される場合もあります。
自分について
「看護師を目指したきっかけ」「将来どんな人間になりたいか」といった、受験生自身のことについて聞くテーマです。
なるべく実際の経験などを元にして、具体的に答えられるようにしましょう。
時事・社会問題
「環境問題について」「少子高齢化における看護」など、社会問題や時事的な問題を取り扱ったテーマです。
看護と絡めて出題されることもあるので、日頃から学んで対策をしておきましょう。
コミュニケーション
「コミュニケーションを取るときに気を付けることは何か」「チーム医療に必要なこととは」といった、看護師として働く上で大切になるコミュニケーションについて聞くテーマです。
哲学的な問い
「感謝について」「努力をする意味は何か」といった、抽象的な概念について書くテーマもあります。結論を意識して、内容がまとまるようにしましょう。
書くときに気を付けるポイント
小論文をいきなり書き始めてしまうと、内容がまとまらず、何を伝えたい文章なのか分からなくなってしまうことが多いです。なので、書き始める前にある程度の構成を決めておくと良いでしょう。
具体的には、「序論・本論・結論」の形でまとめるのがオススメです。
- 序論……テーマについて、自分の考えを示す段落。私はこの問題について~だと考える、など。
- 本論……序論の考え方の理由を述べる段落。
- 結論……考えをまとめ、今後どうするかなどを述べる段落。
この3つの段落をイメージして、それぞれ簡単に書き出しておけば文章がきれいにまとまるでしょう。また、各段落の内容を確認して、一貫性があるかも見ておきましょう。
看護・医療受験サクセス
<看護専門学校推薦入試 合格体験談>
福岡県 M.Hさん
論文ワークの音声解説でイメージが明確になり、合格!
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面接試験の対策
続いて、推薦入試ではほとんど必須になる面接試験の対策を見ていきましょう。
面接は事前の対策が難しい試験ではありますが、事前の対策をして落ち着いて試験に臨みましょう。
面接試験のタイプ
面接試験には、主に3つのタイプが存在します。
個人面接は、受験生1人に対して面接官が1人または数人というタイプです。最もスタンダードな形式なので、落ち着いて自分の考えをアピールしましょう。
集団面接は、数人の受験者が同時に面接を受けるタイプです。自分の質問だけでなく、他の人の質問から急に話を振られることもあるので、油断せずに周りの話も聞いておきましょう。
集団討論は、受験生がグループになって、決められたテーマについて議論をするタイプになります。積極的に意見を言う姿勢や、他の人の意見を良く受け入れて話ができると高評価に繋がります。
面接試験で試験官は何を見るか
面接試験の対策をするためには、その採点をする試験官が何を見ているかを知っておく必要があります。
一般的に、看護専門学校の面接試験で試験官が見るポイントは、
- 受験生の人間性
- なぜその学校を選んで受験したのか
- 看護や医療の仕事に対してどれほど理解があるか
この3点だと言われています。
質問に答えるときには、この3点を満たせるように回答できれば好印象でしょう。
面接でよく聞かれる質問
面接のタイプや見られるポイントを理解したところで、実際に面接で何を聞かれるのかを確認していきましょう。
基本的には、先ほど確認した試験官が見るポイントに沿った質問になります。
志望動機
学校への志望動機は、どの学校でもまず間違いなく聞かれる質問になります。学校の特色や方針などを事前に調べておき、この学校でなければならない、という点を話せるようにしておきましょう。
看護師の仕事について
志望動機と並んで、看護師の仕事についても必ず聞かれる質問になります。「なぜ看護師になろうと思ったか」「どんな看護師を目指したいか」「看護師の仕事内容は理解できているか」といったものです。看護師の仕事について学んだ上で、自分の思いを伝えましょう。他の医療系の仕事ではなく、看護師のみに当てはまる理由であればなお良いです。
高校時代に頑張ったこと
高校時代に頑張ったことを聞くことで、その人が努力できる人なのかといった人間性を測る質問になります。具体的なエピソードを交えて、何をどのくらい頑張ったのかを具体的に答えましょう。
将来のビジョン
看護学校を卒業して以降の人生設計を聞く質問です。看護師になるにあたり、将来のことをしっかり考えられているか、また計画をしっかり立てられる人間なのかどうかを測っています。
自分の意見を堂々と言おう
小論文も面接も、大事なのは自分の意見をはっきりと、ぶれずに述べることです。特に面接では前後の質問で意見が食い違うと、たとえ本当のことでも嘘と思われかねません。
小論文であっても、自分の意見がぶれてしまうと、文章全体で何を述べたいのかが分からなくなってしまいます。
しっかりと事前に準備をし、自分の考えを整理したうえで、堂々と意見を言うようにしましょう。