看護師を目指すために、必ず通らなければいけないのが看護学校の受験です。試験では、国語や英語、数学などの筆記試験に加え面接試験が実施されます。人の命に関わる仕事である看護師は、目指す明確な理由や人間性、冷静な判断力などが重視されるため、面接試験を重視している学校が多いです。
今回は看護学校の面接対策に役立つ情報として、よく聞かれる質問や面接の流れ、気をつけるポイントについて紹介します。
看護学校を受験するなら面接は必ずある
看護学校の選考試験では、筆記試験と面接試験が実施されています。看護師は人の命に携わる仕事です。そのため、学力だけでなく人間性や看護の仕事に対する思いを見て、看護師としての適性があるのか判断されます。
学力は筆記試験で客観的に採点できますが、その人の内面をみるためには、受験者一人一人と会話して確かめるしかありません。面接は、学力試験や調査書などではわからない、人間性や適性を確かめるために重要な試験となるので、しっかりと対策しておくようにしましょう。
看護学校の入試でよく聞かれる質問
看護学校の入試面接ではどのような質問がされるのか気になる方も多いでしょう。本番で落ち着いて受け答えするためにも、事前に質問を想定して準備しておくことが大切です。ここでは看護学校の面接でよく聞かれる質問をまとめました。
面接の限られた時間でしっかり自己アピールするためにも、ぜひ参考にしてください。
志望動機や将来の抱負
志望動機は入試面接で必ず聞かれる質問の一つです。面接官に熱意を伝えるために、看護師になりたいという意欲と、その学校に入学したいという理由を、具体的な特徴などを交えて話すようにしましょう。
- なぜ看護師になりたいと思いましたか
- 看護師になりたいと思った理由は何ですか
- どのような看護師になりたいですか
- 看護師になったら病院では何科に所属したいですか
- なぜこの学校を選んだのですか
- どのようにこの学校のことを知りましたか
仕事への理解
看護師になりたいという気持ちだけで入試を突破するのは難しいです。看護師とはどのような仕事なのか、仕事内容を理解し、魅力ややりがいなどを知ったうえで面接に臨むと、より言葉に深みが出ます。説明会への参加や先輩の話を聞いたり、インターネットで調べたりなど、看護師の仕事について詳しく調べておきましょう。
- 看護師の仕事はどんなことをすると思いますか
- 看護師にはどのような魅力を感じていますか
- 看護の仕事のどのようなところにやりがいを感じましたか
- どのような看護師が良い看護師だと思いますか
人間性・適性
人の命と向き合う仕事である看護師は、肉体的にも精神的にも辛い場面が想定される仕事です。また職場の仲間はもちろん、病気を患っている人やその家族など、多くの人と関わる必要があります。そのような環境下で活躍できるのか判断するために、人間性や適性を見極めることは重要なポイントとなります。
- 人と関わるときに一番大切にしていることは何ですか
- 自分のどのような部分が看護師に向いていると思いますか
- 自分の長所や短所、性格について教えてください
- 友達との関係で自分の立ち位置は何だと思いますか
- 相談を受けるとき、どのようなことに気をつけていますか
- 集団で溶け込めない人がいる場合、あなたはどう接しますか
- 物事がうまくいかないときはどのように乗り越えますか
- 困難にぶつかったときや悩みを抱えたときはどうしますか
高校生活について
高校生活についての質問は、単にこれまでの学生生活をそのように過ごしてきたのか知りたいわけではなく、その過程から何を学んだのかなどを知るために質問されます。また、過去のエピソードは、学校として求める人材に適するかを判断する材料となるため、面接対策として自分がどのような学生生活を過ごしてきたのか思い返しておきましょう。
- どのような高校生活を過ごしましたか
- 部活動やボランティア活動などをしていましたか。そこから得たものは何ですか
- クラスの中で、自分はどんな存在だと思いますか
- 高校生活で印象に残ることは何ですか
看護・医療受験サクセス
<看護専門学校 合格体験談>
大阪府 E・Kさん
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面接時のマナーや注意点
面接ではさまざまな角度から受験生のことをチェックしています。面接会場では言葉の受け答えだけでなく、マナーや態度など動きの全てが見られているつもりで、常に意識しながら過ごしましょう。
ここでは看護学校の面接時のマナーや流れについて解説します。面接会場で落ち着いて行動するために、あらかじめ注意しておくべきポイントや面接の流れを把握し、事前に対策しておきましょう。
服装や髪型などの身だしなみ
どんなにマナーや受け答えが良くても、服装や髪型などの身だしなみが乱れているとマイナスポイントです。人は見た目が9割といわれることがあるように、身だしなみはその人の印象を左右する大切なポイントになります。
特に、命を支える看護師は清潔感が重要視されます。髪型は目にかからないようにし、服装はワイシャツにアイロンをかけたり、靴を磨いたり細かい部分まで入念にチェックしておくと良いです。受験会場には少し早めに着くよう出発し、会場に入る前にもう一度身だしなみを確認しておきましょう。
入室から退室までの流れ
名前や番号が呼ばれたら元気に返事をします。面接室のドアをノックし、「どうぞ」と声をかけられてから入室しましょう。入室して1回、椅子の横に立って1回おじぎをし、面接官の指示があってから着席します。座る姿勢は、背中を背もたれにつかないよう、浅めに腰かけるのが基本。両手は軽く握り膝の上に置きましょう。
面接が始まったら、早口にならないよう、落ち着いてはっきりとした口調を心がけながら話をします。基本は話す相手の目を見ますが、面接官が複数いる場合は、均等に視線を配るのがポイントです。質問されたことだけに答え、余計なことは言いわないように注意しましょう。
質疑応答が終わり面接終了が告げられたら、椅子の左横に経ち、「本日はありがとうございました」と一礼します。出口へ向かい、ドアの前で再び丁寧にお辞儀をして「失礼します」と挨拶をしてから退室します。
面接終了後から会場を出るまで
面接が終わり安堵しても、気を抜かず礼儀正しく行動することが大切です。面接が終わった開放感から気が緩んでしまう受験者も少なくありません。反対に、思っていたように受け答えできなかった場合には落ち込んでしまい、思わず会場で泣きそうになってしまうことも。
会場を出るまでは、いつ行動をチェックされているかわかりません。さまざまな感情は心の中に留め、最後まで緊張感をもち油断せずに行動するよう心がけることが大切です。
面接当日の注意点
面接当日はスムーズに会場入りできるよう、事前に会場までの経路や交通機関、所要時間などを調べておきましょう。遅刻が厳禁なのはもちろんですが、早すぎる到着も迷惑になる場合があります。交通機関などが混雑することも想定しながら、指定された時間の15分前を目安に到着できるよう、余裕をもって行動しましょう。
また、持ち物の確認も入念に行うことも大切です。必要書類や受験票など忘れ物がないよう、前日からしっかりと準備しておくと良いです。
受け答えや質問を事前に想定しておくのが合格の近道
看護学校の面接をうまく乗り切るためには、事前にしっかりと対策をしてくことが大切です。面接当日に緊張してしまっても、対策を重ねておくことで自信につながり、本番でも落ち着いて受け答えができます。
面接で聞かれそうな質問を事前に想定し、友達や先生などに協力をしてもらいながら、受け答えを準備しておくのが合格への近道です。この記事で紹介した内容をぜひ参考にして、面接対策を行ってみてはいかがでしょうか。
面接試験までの受験対策が気になる方は、当ブログの「看護学校の受験対策!おすすめは塾や予備校、それとも自宅学習?」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。
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