看護学校に入学しようと決意したものの、いったい何からどうやって勉強したらよいのか分からない方も多いことでしょう。
受験勉強を始める前に、まず、最初にやるべきことは志望校を選ぶことです。次に、志望校の過去問題集を手に入れましょう。学校によって受験科目が違うので対策が異なります。そして、学校の偏差値により難易度もまったく違うからです。
この記事では、看護学校に合格するために、過去問を使った勉強法や対策を紹介します。
合格のために過去問が必要な理由
まず、最初に行きたい看護学校が過去に出題した入試の問題集、つまり「過去問」を手に入れましょう。看護学校合格を目指す上で過去問はかなりのウェートを占めています。必ずとはいいませんが、ほとんどの看護学校の問題の系統は過去問から読み取れるからです。
その学校の過去問がなければ出題の内容や傾向も分からず、あさっての方向に走り出してしまうことになります。自分がどの程度解けるかも分かるので、学習計画も立てやすいです。
学校によって傾向の違う看護学校受験
看護学校の入学試験科目は学校によって違いがあり、社会人入試か一般入試かによっても違いがあります。社会人入試の多くは面接と小論文で学科試験はありません。ある場合も一般教養問題を試験科目にしている学校が多数です。一般入試の試験科目は数学、国語、英語などで、学校によって数学や生物など教科があります。これらの科目に加えて面接や小論文が必要になってきます。面接は個人面接、集団面接、集団討論の3タイプがあります。
得意不得意を発見する
志望校の入学試験はどんな科目があり、どれくらいの問題数があるのか、文章問題はあるのかなど、試験の傾向を把握することで勉強すべき部分が明確に見えてきます。
昔勉強したはずの公式や文法などを忘れてしまっている状態であれば、問題が解けなくて当然です。過去問で自分が弱い個所を知り、その弱い個所を徹底的に対策する、という勉強の方法がベストだと思います。苦手な科目を必要としない学校を志望校にするという考え方もできます。
自分の実力と学校の難易度を把握する
看護学校の試験内容は専門的な知識は不要で、基本的に高校までに学習した範囲で出題されます。ただし、看護学校の偏差値は学校によりさまざまで、各教科の難易度がまったく違います。看護学校の偏差値は「看護系専門学校 偏差値 一覧」のサイトが参考になります。
自分の学力の程度に合わせた学校を選ぶようにすれば合格率アップにつながります。通える範囲にいくつか学校があるなら、単願ではなく併願で受験するという方法もあります。
過去問に含まれる実際の試験内容とその範囲
過去問の入手方法は学校によって違います。資料請求したら貰える学校、学校ホームページから購入できる学校、オープンキャンパスで購入できる学校などがあります。
公立の看護学校の過去問はホームページに公開されていることが多いので自治体のホームページをチェックしてみて下さい。過去問を公開していない場合は、志望校のレベルに合わせた問題を解いてみましょう。
次からは、科目別の試験内容とその範囲について紹介していきます。
国語の問題
国語は現代文のみで、古典や漢文を出題しない学校がほとんどなので、漢字・語句などの知識問題と読解問題の対策をすれば問題ないでしょう。
漢字や語句(慣用句・四字熟語)などの知識問題は覚えれば覚えるほど点数が取れるようになってくるため、しっかりと覚えるようにしていきましょう。読解問題は主に評論や随筆などのジャンルから出題されます。読解と知識問題のどちらに重きを置いているか、試験要領に配点割合が書いてある場合があります。
数学の問題
数学は一般に応用問題が出ることは少なく、多くの学校は高校数学の「数学Ⅰのみ」「数学Ⅰと数学A」が出題されています。レベルとしては学校で使っている問題集よりも易しめで、基礎的な問題を解くことができれば点数は伸びます。ただし、この「数Ⅰ」と「数A」を理解するには、中学数学を理解しておかなければいけません。基本的な問題を確実に解き取りこぼしがないようにするために、中学数学をきっちりと自分のものにしましょう。
英語の問題
英語は文法問題、並び替え問題、長文問題、会話文と学校の定期テストに近い形式で出題されます。レベルとしては高1終了程度のものですが、医療に特化した英単語が出てくることがあります。英単語の暗記は一般的な英単語に加えて看護医療系の英単語も覚えておくとよいでしょう。
英文法や長文読解は、高校初級の基本レベルの問題集を先に解いてから過去問に移る方がよいかもしれません。長文のテーマも看護医療系であることが多いです。
小論文
小論文の出題の形式は、出題されたテーマについて、自分の意見をまとめる「課題作文型」、提示された課題文を読んだ上で、それについての自分の考えをまとめる「課題文読解型」、あるテーマに基づいたアンケート結果やグラフを分析し、自らの考えを述べる「資料分析型」の3つがあります。
出題されやすいテーマがありますので、過去問から出題されそうなテーマを探して、自分の考えをある程度まとめておくと書きやすくなります。
看護・医療受験サクセス
<看護専門学校 合格体験談>
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過去問を使った勉強法を解説
勉強には「インプット」と「アウトプット」の2種類があります。インプットとは簡単にいうと暗記です。頭の中に知識を入れていくことです。読んで、理解して、覚える作業です。覚えるためには、理解した方が効率的です。
アウトプットとは、頭に蓄えた知識を使って、問題を解くことです。筆記試験がアウトプットの代表です。過去問題はインプット教材です。つまり、受験勉強は過去問を覚えることからスタートする、ということです。
まず志望校選びの時に解いてみよう
過去問を解くタイミングは2回あります。まず看護学校の受験を目指そうと思った時が1回目です。それは現段階の自分の学力のレベルを知るためです。過去問は、決して合否を見極めるためではないので、その結果で志望校を変えることも、希望をあきらめる必要もありません。出題傾向を見極めて、しっかり対策をすればよいからです。
2回目は受験の2か月前です。看護学校の入試は過去問と類似している問題が出題される傾向があるためです。
傾向を把握して集中的な対策
過去問を解いて出題傾向が分かれば、自分の苦手分野がはっきりと分かります。
気をつけなければいけないのは、解きっぱなしで終わってはいけないということです。なぜそうなるのかを理解するために関連する情報を調べましょう。そして、最も大事なことは、できなかった問題をできるようになるまで復習することです。できなかった問題は解き直しをしない限りはいつまでたってもできるようにはなりません。定期的に復習をして記憶に定着させます。
何度も解くことで自信につながる
過去問は少なくとも3回は解きたいところです。とにかくひたすら満点を取るまで何度も解きます。何度も解くので、問題用紙にはメモ書きなどはしないようにします。調べて分かったことは、問題用紙のコピーに書き込みましょう。
過去問で出題されやすい問題を把握したら、過去問と類似しているテキストの問題を繰り返し解くことも有効です。過去問を解き、難易度を把握し、何度も類似した問題をチョイスして解くことは、必ず自信につながります。
過去問をやりこんで合格へ近づこう
過去問の重要性は答えを覚えることではなく、解き方を覚えることです。中には答えや式だけを覚える人もいますが、それでは全く意味がありません。
解き方をしっかり覚えれば、あとは類型に当てはめていくことで確実に点数を取れるようになります。できるだけ数をこなして解き方に慣れ、問題を解くスピードや正解率を上げていきましょう。
過去問では良い点数がとれるに越したことはありませんが、昨年の合格点数は取っておけるようにしましょう。