看護専門学校の推薦入試、併願はどうすべき?専願と比較して考える

看護推薦、併願の メリット・デメリットとは?

看護学校を受ける上で、併願を考える人は多いと思います。第一志望の学校にそのまま受かるのが理想ではありますが、やはり不合格になった時のことを考えると不安になるでしょう。

そこで、今回は看護専門学校の推薦入試の併願について、その仕組みを確認するとともに、専願との比較もすることで利用すべきかどうかを考えていきましょう。

看護専門学校の推薦入試は併願できる?

後ろから見下ろす教室

看護専門学校を受けるとき、高校生であるならば一般入試か推薦入試を選ぶ必要があります。そしてもし併願を考えている場合、一般入試と推薦入試とでは併願できるかどうかが変わる場合があります。

看護専門学校は併願できるのかどうか、それが推薦入試の場合はどうなのか、確認していくことにしましょう。

一般入試の場合

一般入試の場合であれば、多くの専門学校で併願が認められています。日程が被った場合などは仕方ありませんが、それさえなければ多くの専門学校に受験をすることができるでしょう。

中には併願を認めていなかったり対象を制限したりしている場合があるため、願書を出す前に確認しておきましょう。

推薦入試の場合

一般入試と比べると、推薦入試の場合は併願できるかどうかが大きく違っています。

公募推薦であっても指定校推薦であっても、推薦入試の場合は学校長から推薦を頂いて受験しているということもあり、基本的には入学を辞退することはできません。よって、自動的に併願はできず、専願という扱いになります。

ただ、推薦入試に落ちた後に一般入試を受けることはできます。どうしても看護学校に入学したい場合は、推薦入試を受ける場合でも不合格後の一般入試を見越して、学科試験などの勉強をしておくべきでしょう。

AO入試の場合

AO入試の場合は、基本的には推薦入試と似たようなものになります。多くの学校でAO入試は併願ができず、自動的に専願という形になります。AO入試は受験生側が「この学校で学びたい」という強い意欲があることが前提ですので、他の学校にも申し込んでしまうとその意欲を疑われてしまうためです。

ただし、AO入試の場合も不合格になったら一般入試などの他の入試を受けることができます。こちらも推薦入試と同じく、後のために一般入試の対策をしておくべきでしょう。

大学と専門学校の併願は?

ここまでは看護専門学校同士の併願について確認してきました。それでは、もし大学と専門学校を両方受けたい場合、併願することは可能なのでしょうか。

一般入試の場合だと、大学と専門学校の併願は十分に可能です。日程さえ被らなければ、併願して受験しても問題はありません。ただし、学校によっては併願を認めていないこともありますし、たとえ併願できたとして片方の学校に合格できたとしても、もう片方の合格発表を待たずに入学するかどうかの期限がきてしまうといった場合もあります。

推薦入試やAO入試の場合だと、専門学校同士と同じように併願は難しくなります。ただ、この場合でも推薦入試やAO入試に不合格となった場合には、他の受験を選ぶことができます。

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看護専門学校は併願すべき?

使用する文房具セット

ここまでは併願の仕組みについて確認してきました。それでは、実際に受験する場合、併願と専願のどちらを選ぶべきなのでしょうか。両方のメリットを確認していきましょう。

併願のメリット・デメリット

併願のメリットは、やはり複数の学校に受験をすることで、どこかに合格する確率が増えることです。

もし受験に失敗した場合、看護師を目指すのであれば、浪人生として次の受験までに1年待つ必要があります。何としてでも第一志望の学校に入りたいといった場合でなければ、浪人を回避するために複数の学校を受験して合格の可能性を上げたい、という人が多いと思います。

では、併願した時のデメリットは何か、考えてみましょう。複数の学校に受験をするため、受験料はそれぞれかかりますし受験勉強も少し忙しくなります。あとは面接の時に併願かどうかを質問される場合があるため、それに対する答えを用意する必要があります。

とはいえ、受験自体へのデメリットは微々たるものです。合格率を上げるため、特にこだわりがないのであれば複数の学校に併願することをおすすめします。

専願のメリット

専願のメリットは、面接試験で試験官への強いアピールになることです。また、1つの受験に集中できるため、勉強もしやすくなるでしょう。

とはいえ、受験が1つしかないことはそのままデメリットにも繋がります。一発勝負になるのでプレッシャーがかかりますし、もし体調などの勉強以外の面で受験が不利になったとしても、挽回がききません。

専願にはメリットもありますが、やはりリスクのある選択であることは間違いありません。第一志望がはっきり決まっている場合でも、他の学校を見て考えた上で決める必要があるでしょう。

また、推薦入試やAO入試で専願だったとしても、不合格になれば一般入試に繋がります。日々の勉強は怠らないようにしましょう。

事前に調べて悔いのない選択を

併願にしても専願にしても、大事なのは看護専門学校を複数調べ、準備をしておくことです。志望校、そして入学する学校は人生全体に影響します。事前の準備を少し面倒に思ったばかりに、1年間を棒に振ることもあり得ます。

悔いの残らない選択をするために、しっかりと事前にその学校の特色や募集要項を確認した上で、併願・専願を選ぶようにしましょう。


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