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看護大学へ提出する自己PR文の作成に、悩む人もいるのではないでしょうか。自己PR文は自分のこれまで培った経験などをもとに、自分を表現するためのもの。入念な情報収集や自己分析によって、面接官の目にとまる自己PR文を書くことができます。
今回は自己PR文の例文や面接官が評価する3つのポイントについて解説します。書き方の手順や注意点も紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
志望する看護大学に提出する自己PR文の5つの例文
看護大学に提出する自己PR文では、「コミュニケーション力」「責任感」「主体性」「忍耐力」「経験・スキル」をアピールすることが大切です。それぞれのアピールポイントと例文をご紹介します。
【例文1】コミュニケーション力をアピールする
看護の現場は1人ではありません。仲間と協力してひとつのことに取り組める協調性の高さは、今後看護師として働くうえで強みとなります。
学生時代は文化祭の実行委員を務めました。委員は学年の異なるメンバーが数人いたため、一人ひとりとコミュニケーションを図るのが大変でした。情報共有をこまめに行い、教師とも連携することで無事に文化祭を成功させることができました。
チームでひとつの物事を乗り越えたという達成感は何ものにも代えがたく、大きなやりがいを感じました。看護の現場でも他専門職員と連携し、患者様に喜ばれるような看護ケアを提供できる看護師を目指したいと考えています。
どのような経験をし、それを今後どのように活かしていきたいのかを具体的に伝えられるとよいでしょう。
【例文2】責任感をアピールする
人の命を預かる仕事のため、責任感があることは大きな強みとなります。
私は責任感が強いと自負しています。ボランティア活動で地域の子どもたちに勉強を教えていますが、問題を解けない子どもたちに対してわかりやすく説明するにはどうすればよいのか、活動時間外でも調べて教えるスキルを高める努力をしてきました。
子どもたちが「わかった」と喜ぶ顔を見るのが、本当にうれしかったです。目指しているのは看護師ですが、このボランティア活動で培った経験を活かして、看護師としても患者様に寄り添えるケアを行えるよう、努めていきたいと思います。
自分にやるべきことに真摯に向き合い、人のせいにしたり投げ出したりせずに責任をもってやりとげたというエピソードは、大きく評価されるでしょう。
【例文3】主体性をアピールする
看護の現場では、指示に頼るのではなく、そのときに必要なことを考えて責任をもって行動することが求められます。
私は主体性をもって行動することを心がけています。常に周囲に気を配り、何か困っていることはないか、自分が役に立つことはないかと考えて実行しています。
自分が考えたアイデアで人が喜んでくれたり、便利になったりすることがやりがいにつながっています。医療の現場でも、周りとのコミュニケーションを大切にしながら、患者様に喜ばれることは何かを考えて、主体性をもって動くことを大切にしたいと思います。
ここで大切なのは「自己判断で勝手な行動はしない」ことをしっかり伝えることです。必要に応じて周りの意見も聞きながら、判断できるスキルをアピールしましょう。
【例文4】忍耐力をアピールする
心身ともに過酷な医療の現場において、困難な状況でも目標を成し遂げるために努める忍耐力は高く評価されます。
私は人一倍、忍耐力があると思います。社会人として印刷会社の営業を行っていましたが、ある日入稿段階のミスでパンフレットの誤字を発見しました。クライアントの要望により、シール対応をお願いされたため、同じ部署の仲間と一緒に誤字か所のシール貼りを行いました。
総数1万部を超えるものでしたが、皆の協力を得てどうにか納品することができました。この忍耐力を活かして、看護師として医療現場に貢献していきたいと思います。
自分の感情を抑えて頑張った経験よりも、困難な状況に対してどう工夫をして乗り越えたのかを具体的にアピールできるとよいでしょう。
【例文5】経験やスキルをアピールする
社会人から看護師を目指す方も少なくありません。これまで培ってきた経験をアピールしましょう。
私は介護職員として介護の現場で働いてきました。看護師ともチームで仕事をする機会が多く、ともに施設の利用者様のサポートをしておりました。一緒に働きながら、看護師の仕事内容に関心を持ち、少しずつご利用者様を健康面からサポートしたいと考えるようになりました。
介護職の経験から、高齢者への対応は慣れています。これらの経験を活かし、介護施設や療養型病院などで活躍できる看護師になれたらと思います。
介護職経験者は看護の現場においても、患者様に寄り添った対応ができる点がアピールポイントになります。看護師は高齢者とのかかわりも多いため、積極的にアピールしましょう。
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看護大学の面接官がPR文を評価する3つのポイント
看護大学の自己PR文で、面接官が評価するポイントを3つご紹介します。
「真面目さ」の評価ポイント
看護大学の自己PR文で「真面目さ」をアピールするときは、人とは異なる「真面目さ」を具体的に書くと面接官から評価されやすくなります。大学側にとっても「真面目さ」を感じる人なら、指導もしやすく看護師として育てやすいメリットがあるからです。
ただし、「真面目さ」は幅広い意味があり、人によってその性質は異なります。自己PR文に書くときは「レポートの提出期限を守っている」「入念に計画を立ててから実行に移している」など、自分らしい「真面目さ」を具体的に書くとよいでしょう。「真面目さ」を感じるエピソードはひとつよりも複数あったほうがイメージしやすくなります。
ときに「真面目さ」は頑固で柔軟性がないという悪い印象を与えてしまうこともあります。頑なにルールや規律を守ることは素晴らしいことですが、柔軟な対応もできることをアピールしてください。
「サークル活動」の評価ポイント
「サークル活動」は人とのかかわりが必須ですから、「協調性」が評価されます。サークル活動の中でリーダーを請け負った方なら、「責任感」や「リーダーシップ」も評価されるでしょう。
自己PR文に書くときは「サークル活動では仲間と一緒になって楽しみました」という抽象的な文だとイメージがしづらいので、どんなことをして仲間と活動したのか、努力したことなどを具体的に書きましょう。時系列に書くのではなく、あなた自身が感じたこと、努力したことを盛り込むことで、より評価される自己PR文を書くことができます。
「ボランティア」の評価ポイント
看護大学へ提出する自己PR文において、「ボランティア」は評価される活動のひとつです。
「ボランティア」から生まれるホスピタリティ精神は、医療従事者に求められるものであるため、学生時代や過去にボランティア活動の経験がある人は評価されます。自己PR文では「ボランティア」で培った行動力や積極性、協調性、チャレンジ精神をアピールしてください。
ただし、「ボランティア」といっても活動内容はゴミ拾いや清掃活動、介護施設でのお手伝いなど多岐にわたります。個人で行う「ボランティア」よりも集団で行った「ボランティア」のほうが、他者とのかかわりが深い医療現場では高く評価されます。
どのボランティアが評価されるのか悩んだときは、大学が求める人物像や教育理念につながる活動内容を選んで書くとよいでしょう。
PR文の書き方の手順&コツ
看護大学の自己PR文の書き方の手順とコツをご紹介します。これまでご紹介した例文も参考にして、経験や強みをアピールできる自己PR文を作成してみましょう。
手順1.大学の求める人物像を確認
看護大学は学校によって、求める人物像「アドミッション・ポリシー」があります。自分のPRしたいものが、大学の求める人物像や教育理念と合致しているか確認してください。すべて合致していなくても、ニュアンス的に合致していれば大丈夫です。
- 求める人物像:主体的に学ぼうとする意欲がある人。
- 自己PR:参考書を活用するなど主体的に学習に取り組んできた。
大学によっては求める人物像に加えて、入学前に修得すべき能力として評価する人物像を掲載しているところもあります。志望する大学ではどのような人物が求められているのか、大学の公式ホームページをくまなくチェックしてください。
手順2.培った経験や強みを書き出す
これまで培ってきた経験や強みは大きなアピールポイントになります。どのような小さな経験でもいいので、まずは書き出してみましょう。とくに経験した活動において、リーダーなど集団をまとめたり、重要な役割を担ったりした経験は高く評価されるので、しっかりと書き出しましょう。
経験において得た強みはあなた自身の「長所」でもあります。あなたらしさが伝わるように自身の言葉で表現することが大切です。オリジナリティにあふれた自己PR文を作成できるため、他の受験生と差をつけることができます。
手順3.経験を活かしてやりたいことを書き出す
書き出した経験や強みを活かして、看護師としてやりたいことは何かを書き出しましょう。コミュニケーション力が重視される経験であれば、「協調性を活かして周りの人間と信頼しあえるような関係を築けるよう努めていきたい」など、具体的にイメージできるように書いてください。
看護師資格を取得するという目標以外に、個人で掲げる未来を見据えた目標となるため、具体性を持たせて書くことで大学側にも強い印象を残すことができます。
手順4.構成を作成して自己PRを書く
手順1から書き出してきた内容をまとめて、自己PR文を完成させます。最初に結論を伝えて興味を惹いたら、次に手順2で書いた経験を書きます。次に手順3で経験を活かしてやりたいことにつなげていき、入学後から看護師資格を取得して働いている姿までをイメージできるように書いていきましょう。
自己PR文の文字量は大学によってさまざまです。短いものなら200文字程度ですが、長いものになると800文字以上など長文になるため、構成案の作成は文章の軸がぶれないためにも大切です。
自己PR文を書く際の3つの注意点
看護大学に提出する自己PR文を書く際、気をつけてほしい3つの注意点をご紹介します。
注意点1.志望動機と同じ内容になっていないか
自己PRと志望動機は、これまでの経験や目標などを書くため、似たような内容になってしまう点に注意しましょう。志望動機はその大学を選んだ理由を書きます。
自己PRは過去の経験から得たスキルなどをもとに、自分をアピールするためのものです。大学側に自分自身を知ってもらうために、過去の自分の経験と現在の自分の考えを書きます。志望動機と内容は変えないといけませんが、伝えたいことがちぐはぐにならないように、つながりを意識して書きましょう。
注意点2.例文をそのまま使っていないか
看護大学を含め、大学や就活で使う自己PR文を書くのは誰でも悩むものです。今はWebサイトや書籍で、自己PR文に役立つたくさんの例文を見ることができます。よくある言い回しだと大学側にも見抜かれてしまうため、自己PR文を書くときは、自分の経験をもとに自分の言葉で表現しましょう。
どうしても、どう表現すればいいのかわからないと行き詰まったときは、参考程度にとどめて例文をそのまま使わないように注意してください。具体性を意識して書くと、好印象な自己PR文を作成できます。
注意点3.前職を否定していないか
社会人から看護師を目指す方の中には、前職の経験を自己PR文に使用されている方もいるでしょう。看護師を目指すにあたり、前職について否定的なことを書いてはいけません。
自己PR文は大学側に自分を紹介するものです。その文章の中に前職を否定するネガティブな内容を盛り込むと、読む相手の心証を悪くしてしまいます。「この人なら優秀な看護師になってくれそうだ」と思われるような、ポジティブな印象をもたれる自己PR文になるように努めましょう。
同時に志望理由書に関して知りたい方は、当ブログの「看護大学の志望理由書の作成で差がつく5つのポイント<入試対策>」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。
自信を持って自分の魅力を伝えよう
看護大学・看護学部に提出する自己PR文は、これまで培ってきた経験や自身の強みをもとに自分を表現するものです。そのため、面接官の評価ポイントを正しく理解して、自信を持って自己PR文を書くことが大切。
自信をもって書くためにも、書く前には入念に自己分析を行い、経験から得たことや長所にもつながる強みなど、自分のアピールポイントを洗い出しましょう。しっかり準備しておくと、自信をもって自分の魅力を伝えることができます。
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