日本赤十字などの看護大学や国公立・私立大学の看護学部の受験対策には、理系と文系どちらの対策をすべきか悩んでいる人も多いですよね。
看護大学の入試を突破するには、必要な科目や一般常識などの必要な対策、配点や最低合格点、日程や概要などの情報を確認することが重要です。また、科目の勉強だけでなく小論文や面接の対策も必要になります。
今回は看護大学の受験を検討している人のために、必要な入試科目や試験日程、対策について解説しています。必要な情報を知り、ぜひ看護大学の合格を目指してください。
看護大学受験に必要な入試科目
看護大学受験に必要な入試科目は以下の通りです。
外国語 | コミュニケーション英語I、コミュニケーション英語II、コミュニケーション英語III、英語表現I、英語表現II(英語以外の韓国語、中国語などが選択できる場合もある) |
数学 | I、II、A、B、数列、ベクトル |
理科 | 化学基礎、生物基礎、化学、生物(選択制) |
国語 | 現代文、古文、漢文 |
地歴公民 | 世界史A、B、日本史A、B、地理A、B、現代社会、倫理、政治・経済(選択制) |
一般的には、以下の組み合わせで受験科目が設定されています。
- 外国語(英語)は必須
- 数学または理科のうち1科目選択で必須。理科は小科目選択制
- 国語は大学共通テスト併用で必須、私立大学でも必須の場合がある
- 地歴公民は大学共通テスト併用で必須、小科目選択制
入試科目は受験する学校によって異なります。マークシート方式、記述式も、受験科目や学校によって異なってきます。
科目のほか、一般常識や小論文、面接を設けている場合もあるため注意が必要です。かならず受験概要を確認のうえ、必要な入試対策をするようにしましょう。
国公立大学は全学部の入試共通テストも実施されるケースが多い
国公立大学の看護学部または看護大学を受験する場合、大学共通テストと大学独自の個別学力検査両方の受験が必要な場合がほとんどです。大学共通テストを1次、個別学力検査を2次として、両方の点数の合計で合格が決まります。大学によって異なりますが、大学共通テストと個別学力検査が半々、または大学共通テストの配点が高い場合がほとんどです。
大学共通テストは、外国語、国語、数学、理科、地歴公民の5科目が受験科目です。そのうち、数学、理科と地歴公民は以下の小科目選択制になっている場合があります。
数学:数学I・A、数学II・Bのうち1科目(数学I・Aは必須、数学II・Bはほかの科目との選択の場合もある)
理科:生物(生物基礎と生物)、化学(化学基礎と化学)、生物基礎・化学基礎のうち1科目
地歴公民:地歴(世A、世B、日A、日B、地理A、地理B)、公民(現社、倫理、政経、倫政経)のどちらか1科目。またはいずれかの小科目を組み合わせて選択。
過去問などで受験範囲を定めて、まんべんなく勉強することが重要です。
一般常識が問われるケースもある
看護大学または大学の看護学部受験には、学校によって教科科目のほか一般常識を問われる問題が出される場合があります。
一般常識問題の内容は以下の通りです。
- 社会情勢
- 時事問題
- 数学
- 理科
- 国語
- 社会
- 経済
- 文化 など
一般常識問題は、時事問題や社会情勢などの基礎的な知識があれば解答できる場合がほとんどです。ふだんから新聞やニュースなどで情報収集しておきましょう。過去問や一般常識の書籍で内容を確認するのも、一般常識問題の対策として有効です。
看護・医療受験サクセス
<看護大学 合格体験談>
埼玉県 N・Sさん
仕事と両立の受験対策で合格!要点解説講座の頻出問題と解法のおかげ
新卒で民間に就職しましたが、コロナ禍の中、人を救う看護師に魅力を感じて、看護大学で勉強し直す決意をしました。
仕事をしながらだったので、時間がない中での受験対策でしたが、看護医療サクセスの、看護大学要点解説講座と学校別問題集のおかげで合格することができました。学校別問題集で志望校の出題内容が分かり、要点解説講座で頻出問題をおさえていくので、とにかく必要な勉強に絞って対策ができました。
要点解説講座は1問5分の音声講義なので、通勤時間で4~5問勉強でき、時間を有効活用できました。解法は色んな問題で使えて、驚くほど点数が取れるようになりました。
看護大学入試の試験日程情報
看護大学入試の試験日程は、以下の通りです。
大学入試共通テスト+個別学力検査の場合
- 出願期間:12月下旬~1月中旬ごろ
- 大学入試共通テスト:1月中旬~下旬ごろ
- 個別学力テスト:2月中旬~3月上旬ごろ
- 合格発表:3月中旬ごろ
一般入試の場合
- 出願期間:12月下旬~1月中旬ごろ
- 1次試験:2月初旬
- 2次試験:2月初旬~中旬
- 合格発表:2月中旬ごろ
詳細な日時は受験する大学によって異なります。さらに、出願期限も書類の到着が必着か、消印有効かなど詳細な部分も異なってきます。大学ごとの受験概要を確認のうえで、手続きや受験対策を、余裕を持って確実に進めましょう。
面接や小論文も大切
看護学校の受験には、1次または2次試験に面接や小論文が設けられている学校も多くなっています。科目と一般常識の勉強だけでなく、面接や小論文の対策も必要になります。
面接は、以下の内容を踏まえて対策をしておきましょう。
- 面接でよく聞かれる内容
- 自分の言葉で相手に伝える
- 話し方
- 態度
- 服装
面接は、よく聞かれる内容に対する回答を丸暗記するのではなく、自分の言葉で相手に伝えられるかが重要です。話す内容だけでなく、話し方、態度や服装などもふくめて総合的に判断されます。面接は点数ではなく、A~Cなどの段階で評価される場合が多いです。
小論文は、序論、本論、結論の順序に沿って記述をする必要があります。ただ自分の意見や考えを好きなように書くだけでは小論文として成立しません。小論文対策の書籍も発行されています。繰り返し小論文を書いて練習することが、対策として有効です。
面接も小論文も、受験する自分1人では対策が難しい場合が多いです。家族や学校の先生に手伝ってもらう必要があります。書いた小論文を見てもらったり、面接の相手役になってもらったりしましょう。客観的に自分の書いたものや面接態度を見てもらえるため、具体的な改善か所が分かります。効果的な面接や小論文の対策につながるでしょう。
事前に受験する学校の入試科目をチェックしてしっかり準備しよう
看護大学や大学の看護学部受験に必要な科目と対策が必要なもの、日程について解説しました。受験する大学が国公立か私立かによっても、対策が必要な内容は異なってきます。まずは自分が受験を希望する大学が大学共通テストと個別学力検査を併用しているか、一般入試のみかを確認しておきましょう。さらに、大学によっても受験科目は異なってきます。同じ科目でも必須、選択の小科目もあるため注意が必要です。
大学ごとに必要な科目や、一般常識、小論文、面接の各対策をしっかりと行えば、希望する学校の合格につながります。過去問題集や一般常識、小論文の問題集を解く、家族や先生に協力してもらうなどして、しっかりと看護大学受験の対策を進めていきましょう。
具体的な科目別・学校別の対策は、当ブログの「看護大学の受験勉強はどうする?科目別・学校別の対策方法を解説」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。