近年、看護専門学校の閉校が立て続き、看護大学への受験者数が増加傾向にあります。なぜ、看護大学の人気が出てきているのでしょうか？「学生」と「政策」2つの目線から見て、看護大学の魅力を解説します。看護大学に受かって最短で看護師を目指すための対策方法も最後に紹介します。
学生目線で見る看護大学の魅力
給料が高くなる
看護大学に入れば、大学卒の学歴を得ることができ、看護師になってから得られる給料も高くなります。診療報酬の改定が行われる中で、対策として「2024年度に2.5％の賃金アップ、さらに2025年度に2.0％の賃金アップ」する目標が挙げられているため、今後も高収入の職業の1つとして看護師は根強い人気を持つでしょう。
看護師以外にも資格・進路の幅が広がる
看護大学であれば、看護師以外にも養護教諭や助産師など、幅広い進路を選びやすいため受験者増加の一因となっています。医療系に限らず、教員免許を取ったり、法律関係の講義をかじって資格に挑戦したり、資格取得の幅が広がります。看護専門学校は1つの資格に短期集中で向き合えるものの、いざ将来の夢が変わった時の軌道修正が難しいため、看護大学に魅力を感じる方が多いようです。
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時間に余裕がある
看護大学はカリキュラムをある程度自分で自由に組むことができ、自分に合った形で講義を受けやすいのも魅力です。そのため空いた時間に予習復習をする余裕もあります。
また、看護大学なら看護師を目指しつつ、長期休暇を利用して留学の予定を組みやすいです。海外の大学や医療機関での実習を通じて、異文化理解や国際的な看護知識を身につけることができれば、就職活動においても大きなアドバンテージとなるでしょう。
国家試験を見据えている
実は看護師の国家試験は、年々難易度が上がっています。理由は次の政策目線にて解説していますが、難易度が上がるとなると、より国家試験対策を入念に行わなければなりません。そのため、国家試験を見据えて、学力の高い看護大学を選ぶ受験生が増加しているのです。
看護大学受験は、計画的に本番に向けて対策を進める必要があります。専門学校に行くつもりだったけど、今後を考えて看護大学を受験したい、でも間に合うか心配、という方は、当ブログが取り扱っている大学別に出題傾向を合わせた問題集をご活用ください。
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政策目線で見る看護大学受験者増加の理由
より優秀な人材が求められている
近年ではコロナウイルス感染症によるパンデミックが起こった時、病床不足が深刻な問題となりました。また2025年問題があげられていますが、在宅医療の需要が増える反面、その実力を持つ看護師が不足していることも重要な課題となっています。そのため、病院のような十分な設備がない在宅でも、柔軟に動ける専門性を持った人材を政府は求めており、看護大学への期待が大きくなっています。
在宅医療が増えれば病床が空き、コスト削減にも繋がります。また、在宅医療を実施する医療機関には国からの補助金も出るため、今後在宅医療を取り入れる病院施設は増えていくでしょう。
国家試験の難化
国家試験は、過去15年間で合格率88.5～91.8％と高い水準で推移していましたが、2024年は、合格率が前年比3％減の87.8％となり、過去10年で最低を記録しました。実際に受験生から難しかったとの声も上がっているようです。
より専門性を持つ、実力ある人を看護師にできるよう、今後も国家試験は難しくなる可能性が高いです。そのため国は、看護大学でのカリキュラム・設備等の充実化を進め、看護大学での看護師育成に力を入れています。
国家試験は合格率は高いですが、受験者は毎年増えているため、その分落ちた受験生も増えていると言えます。あなた自身の合格率を早いうちから高めておくために、看護大学の受験を検討しましょう。
看護大学は看護師を目指す上での魅力がいっぱい
学生目線、政策目線、2つの視点から見ていき、看護専門学校または看護大学、学校そのものの魅力だけでなく、その先にある国家試験の変化によって、看護大学の受験者が増加していることが分かりました。看護大学に合格するためには、志望大学に出題傾向を合わせた問題に取り組むことが一番の近道です。模試形式の予想問題集で効率よく対策し、合格をいち早く掴みましょう。
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